———では、最後に、今までに失くして悲しかったモノを教えてください。
御園「じゃあ、思いついたほうから(笑)」
———意外に皆、モノを失くさないよね。他のインタビューでもそうだったけど。
御園「失くさないっすね」
未波「え~、失くすじゃん!(笑) え、失くすよ!(笑) え、今(御園が)嘘つきました!(笑)」
御園「失くしますね!(笑) 失くし物というか、忘れ物。忘れがち(笑)」
未波「どこ置いたっけ、みたいなね」
御園「そう! そうそう。あとは…最近、壊したものだったら…6月公演時期の朝、急いでいた日のことなんですけど。駅まで車通学なので、『あ、やべ、遅刻する』と思って、エンジンかけて、バック入れて、勢いよくアクセル踏んだら、ま、下がるじゃん? ガクン、バリっていって、『え?』と思ったら、サイドミラーが落ちたっていう(笑)」
未波「凄い衝撃じゃない?(笑)」
御園「大学生にもなって、19にもなって、畳の部屋で正座して親に謝るっていう…。悲しかったですね」
———もはや事故の話だね…。未波ちゃんは?
未波「私は…昔書いた交換ノートを、ずっと取ってあったんですけど、無意識のうちに捨てちゃって。それは悲しかったですね」
———あ~、小学校の頃とか流行ったね、プロフィール帳とか。懐かしい!
未波「あれ、読み返すともう何やってんたんだろう、って感じなんですけど、結構面白いじゃないですか?(笑) なので、けっこう悲しかったですね」
———買えないもんね。思い出だし。
御園「…それ(が失くして悲しかったモノ)?」
未波「それ。事故の話よりはいいと思うよ?(笑)」
———そういえば、御園君財布なくしたって聞いたけど・・・
御園「何で知ってるんですか!まあ、結局財布は無事戻ってきたんだけど、行ってもないところに落ちていたっていう、ちょっと怖い話でした。そんなところに行ってないのに、『どこどこに落ちてましたよ』って学生部の人に言われて、『あれ~?』って(笑)」
———あってよかったね、本当に!じゃあ、こんなところで。ありがとうございました!
御園・未波「「ありがとうございました~!」」
———今日のインタビューは、舞台美術(以下、舞美)チーフの御園と舞台監督(以下、舞監)の未波ちゃんです、よろしくお願いします。
御園・未波「「おねがいしま~す!」」
———2人は高校では演劇部だった?
御園・未波「「全然違います(笑)」」
———じゃあ、なんでゲキケンに入ったのかから聞かせてもらおうかな。
御園「え、そっからですか?(笑)」
———ちょっと、遡ってみようかなって。
御園「じゃあ、自分から。そうですねぇ、『モノづくりが好きだった』というのが大きいですね。実家が農家で、そういう所からも何か繋がりがあるのかな、と。最初は全然興味はなかったですね、本当に。」
未波「演劇に?」
御園「演劇に。もう無理やり山口さん(現3年)に、連れてかれて(笑)」
未波「私もグチコ(上記・山口)さんだった…」
———グチコ、やり手だ。
未波「私も、全く一緒。舞美やりたくて、入ってきた感じですね」
———何か、工作がやりたかったとか?
未波「もともと美術部だったので、何かを作るのが好きで。で、グチコさんに勧誘されて、『舞台つくりたい!』って思って、入ってきました」
———じゃあ、2人は芝居がやりたいっていうよりは、モノを作りたいっていう所から入ってきたんだね。それまでは演劇とか観たことはあった?
御園「自分は、親に連れてかれて、小学生の時は観ていましたね」
未波「私は全然観ていなかったです、むしろ映画派でした。(入った動機が)一緒だったね!(笑)」
御園「一緒だったね…(笑)」

「そして人生はつづく」
スペシャルインタビュー 第三弾!
公演に参加しているキャスト・スタッフさんにあれやこれや聞き出して、
この作品をより深く理解していこうという、この企画。
第三弾は、
しっかり者の舞台監督 阿部未波さんと玉ねぎ農家の御曹司 御園大樹さんです!
舞台監督 阿部未波× 舞台美術 御園大樹

Plofile
文学部2年、舞台監督。
ゲキケンの新時代マスコット。
夏の合宿では合宿渉(合宿のすべてを企画する係)を務め、本公演では舞台監督と、順調にキャリアを積む。
休みの日は家から出たがらないインドア派。
よく気付く優しさと行動力を併せ持ち、周囲からの信頼は厚い。
阿部 未波
Plofile
社会学部2年、舞台美術チーフ。
今回の秋公演にして2度目のチーフ。
実家は玉ねぎ農家で、旬の時期は部室が玉ねぎで賑わう。
常に新しい舞台美術を追い求める、根っからの舞美気質。
御園 大樹

舞台美術とは?
役者が立つ舞台のデザイン、設計から組み立て、舞台上の小物用意まで、視覚的な世界観を作り出す一連の作業をすべて受け持つ部署です!
———そんな動機で入って、今回はチーフですね。(舞監からチーフをお願いする)電話が来たと思うけど、心持ちはどうだった?
御園「…電話じゃなかったんですよね、今回」
———えっ?(笑)
未波「電話しようとしたら、なんかちょっと『帰るのが遅くなるから電話出られない』って言われて」
御園「何でだったかな? 分からないけど電話出られなくて。結局LINEで一言、みたいなね」
未波「一言じゃないよ!ちゃんとした文送りましたよ~?(笑)」
御園「そう、そうだったかな?」
———『チーフお願いします』みたいな文が送られてきた?
御園「そんな感じですね。だから『は~い』って(返しました)」
———チーフになる予感はしていた?
御園「どうなんだろう。木根さん(演出)から『今回、ダリ(元舞美仲間)が照明行く』って言われて。あ、いないな、と。『阿部ちゃん(同じく元舞美)はどうなんですか?…あ、舞監。え、斐鶴さん(元舞美)、は、舞監補(舞台監督補佐)…あれ?いない?』みたいな感じで。もともと舞美だった同期がほぼほぼいなくなっていて。鈴木明日香(舞美)くらいしか残ってなくて…。」
未波「やるっきゃないな、って?」
御園「そうですね。チーフの話はそんな感じですね。いなかった、人が(笑)」
——御園が作った舞台の模型見たけど、すごいねこれ。
未波「お手製の段ボールの模型(笑)」
———2日かけたという噂を聞きましたけど。
御園「2日かけましたね」
———キャパ88席あるんでしょ?
御園「まだ、まだ入りますよ。ぜんぜん。100は入りますね」
未波「ドーム型だもんね」
御園「そうね」
———四方にお客さんはいるもんね。6ステあるから…500人以上入れちゃう。
御園「入れたいですねぇ~。どこから観ても楽しめる舞台ですからね、今回。だから、『次の日はあっちから観ようかな』みたいになるといいなぁっていうのは、木根さんとも話していて。」
未波「ね、リピーターが」
御園「そう、リピーターが(笑) 来てくれると(笑)」
———『あ、まだ席空いているなら反対側から観てみようかな』みたいになってくれるといいよね。
御園「そんな感じになってくれるといいですよね」
未波「ね、めっちゃいい」
———じゃあ、部署へのこだわりを聞こうかな。今回、けっこう今までと違う舞台を作るじゃない。建て込み(部署関係なく、全員で協力して一気に舞台を作る期間)とか…
御園「そうっすね~、どうなんですかね。いっつも俺、(完成までの日程を)早く言うんですよね。『2日で終えてやる!』みたいな(笑) でだいたい3日半とかかかる(笑) だから今回こそ!」
———2日で終える気概で3日かかっているからね。3日で終える気概でいったら4日かかっているかもしれないし、いいことなんじゃないかな?
御園「そう、そう、そういう感じなんです(笑) でも、どうなんだろう…。やっぱり、去年の秋公演、気にしちゃうよね。頭の中で。ねー。え、思わない?(笑) 去年を経験して、あれと同じ時の公演なんだなあ、って。SPFで…」
未波「去年ね…。去年も去年で凄かったよね…」
———去年は壁が動いたよね。今年は四方が客席で。
御園「そうですね~。でも、チーフとしてのプレッシャーは特になくて。6月にチーフやった時のほうが緊張しましたね。今回2回目なんですけど。あれ? 俺6月チーフだったよね?」
未波「チーフだったよ(笑) なんで忘れてるの(笑)」
———ちょっと慣れてきた?
御園「慣れてきたっていうか、秋公演、楽なんですよね。もう皆勝手にやってくれるんですよ。『これとこれ、このサイズで切って』って設計図渡したら、皆『はーい』って言って黙々と作ってくれるので。6月って結構、自分もそうだったんですけど、お互い教える⇔教えられる時期なんです。でも、秋になると、指示したら皆すぐ『できました!』って実物を出してくれるので、今のところスムーズですね。いい感じに来ていますね」
———6月に御園たちが教えていた皆が今回戻ってきてくれたもんね。
未波「一回離れたけど(笑)」
御園「戻ってきてくれると嬉しいですね」
———じゃあ、未波ちゃんは?何か目標みたいなものとかあったら。
未波「文化祭公演であることを意識しよう、っていう話は舞監たちの中でしていますね。いつも、入り(公演直前の2週間、全員で集中して作業する期間)入って、スタジオに籠っていると、皆もう、『文化祭なんだっけ…?』みたいな気持ちになってしまうので(笑) 外の風を送り込むというか(笑) とにかく公演参加者にも楽しんでもらいたいなって思います。そのための企画もいろいろしています。ここではシークレットにしておきます(笑) お楽しみにということで(笑)」
———去年はハロウィンパーティーとかしたよね。仮装して、お菓子食べて。
未波「いいですよね、そういうの」
———じゃあ、ざっくり聞いてしまうんだけど。今回の公演、どうですか?(笑)
御園「いや、最初がね。木根さんが『舞台美術いらないです』みたいなスタンスでのスタートだったので。『あってよかったな~~~』って言わせてやりたい、っていう気持ちで個人的に進めてきていて。今回、部署会議もやっているんですけど。雰囲気、いい…」
未波「よね!思う思う」
御園「あ、そう?(笑) あは、そう思う?(笑)」
未波「いや、舞美だけじゃないけどね?(笑)」
御園「あ、そうなんだ(笑)」
未波「舞美だけじゃないけど(笑)、そう、全体的にワイワイやっていて楽しそう、って思う」
御園「木根さんが、いろんなアイデアに『いいかも!』って言ってくださるので、こっちとしてはすごい、楽しくやれている公演かなって。『具体的にこれが欲しい』って言われてただそれを作るっていうのは、意外とつまんないことだと思うんですけど、今回はこっちから『どうですか?』って提案をして、それを実現できるかもしれないっていうのがいいですね。実現したいものはけっこうあるんです。スペースマウンテンみたいなのとか。分かる?」
未波「うん」
御園「分かるの?(笑) あ、(その話をしているとき)聞いてた?」
未波「途中からいた!」
御園「そういう風に、意見がいろいろ出ている公演かなって、思う。舞美、は」
未波「他、も(笑)」
御園「だから、他部署と話すことがいっぱいある。制作さんともそうですし、音響照明とかも。完全部署制だけど、関わりが生まれて、よりよいものが生まれていく、みたいな空気があって、面白いな、と思う」
———直接話す機会があるって、やっぱり大事だよね。今回すごく実感してる。未波ちゃんは? 舞監として活動
してみて、どう?
未波「そうですね…本当に、いろんな部署の会議に参加させていただいているんですけど、どの部署もアイデアがたくさん出るし、それに演出さんが『これもいいね、あれもいいね』ってアイデアを重ねていく感じがいいなって思っていて…。舞美もだよね。…何で笑うの(笑)」
御園「(笑) いや、そうだね~(笑)」
———部署ごとに会議の雰囲気が違ったりするの?
未波「う~ん。どの部署も、傍から見ているからかもしれないけれど、本当に楽しいと思いますね。内部では何かあるのかもしれないけれど(笑)」
———舞監部内ではどう?
未波「舞監部内も…安定していますね。メンバー皆、舞監部経験者ですし、特に不安定な人もいないです(笑) 何かあっても『ここはこうすればいいよ』ってすぐ落ち着くので、悩みもなく、順調で…助かります」
御園「助け合いね(笑)」
舞台監督とは?
公演全体の作業がうまく回るよう、各部署と連携してまとめていく部署です。リーダーとして全部署をまとたり、メンバーが困ったときの相談相手をしたりなど、マルチな才能が求められる部署です。
———リピーターが来てくれると嬉しくなるよね。昨日来てくださったお客様が今日も来てくださっている、みたいな。
御園「それはすごく嬉しくなりますね」
———未波ちゃんは?舞監を選んだ理由は…。
未波「『選んで』ないんですよね、実は(笑)」
———あ、選んでない。っていうことは、指名?
未波「ご指名がかかりまして。舞監補(舞台監督補佐)を第5希望くらいには入れていたので、電話がかかってきたときも『舞監補かな』と思ったら舞台監督、って言われて。『ん?』って。(笑) 『私、選んだっけな?』って思って(笑) で、いろいろあって、『どうかな?』って聞かれて。たぶん、自分から舞台監督をやるっていう勇気はこれから先も持てないと思うので、『これは貴重な機会をもらえたかな、やるっきゃない』と思って引き受けました」
———これから部を引っ張っていく人たちである2年生に舞監部をやってもらえると、いい経験になるかもしれないね。ちなみに話をもらってからは悩んだのかな?それともすぐ引き受けた?
未波「そうですね、そもそも(舞監の)発表自体も遅れていたじゃないですか。あれも、私が合宿渉だったことも絡んでいて遅らせていて、っていうのはありました」
———そっか、2人とも合宿渉か。お疲れさまです。なんだろう、この2人は何かしら一緒になりがちだよね。
御園「…そうですね(笑)」
未波「何でそんなちょっと嫌そうなの(笑)」
———2人は1年の6月公演も舞美だったもんね。
未波「それからも結構…ね、縁が」
御園「ご縁がある(笑)」


満を持して初公開!
御園君の力作、ダンボールで作った舞台の設計図です!

